【S10・11 シングル】異常気象グロスバメ(3世代統一)【最高S10:2109 S11:2031】【第4回真皇杯ラスチャレ6位(本戦出場)】
みなさん、こんばんは
今回の構築記事は1年以上前に使用していたものになります
S10終了当時、WCS前でシングルに割ける時間が無さそうだったことから構築記事は書かずに使い続ける選択をした後、結局そのまま書かずにここまで来てしまいました
今更ですけど、せっかくなので書いて残したいと思います
構築経緯
S9、僕はレート2000を達成することができませんでした
S6〜S8まで3シーズン連続2000を達成していたのでかなりショックでした
その2000に到達できなかった最大の理由が、S9のジャラランガの異常な増加、それに対応したパーティを組むことができなかったことでした
よって、S10ではジャラランガに勝てる3世代統一パーティを組むこととし、またなんとしてもレート2000を達成するために僕の本気、つまるところグロスバメ(オオスバメ+メタグロスの組み合わせ)を軸としたパーティで挑むことにしました
ということで、グロスバメ+サーナイト(ジャラランガ対策のフェアリー枠)から構築がスタート
やはり、グロスバメと組み合わせるならペリラグが一番しっくりくるので、グロスバメペリラグサナまではすぐに決まりました
ただ、このままでは炎打点がまともにとれませんし、リザードンに勝てるポケモンがいません
炎打点があってリザードンに安定して勝てるポケモン、そんなポケモンが3世代統一にいるわけ…
いや、いるんですよ
以前から注目していたポケモン
そう、コータスならリザYの攻撃を受けつつエッジで返り討ちにできるんです
当時はリザXよりリザYの方が多く、またペリラグの存在によりリザXには多少の選出抑制がかかることからリザ対策はYにしか勝てなくてもコータスで十分と考え、構築が完成しました
使用構築
結果
S10
S11
第4回真皇杯ラストチャレンジ予選
予選パルシェンブロック 5-2 1位抜け
決勝トーナメント 6位(真皇杯本戦進出)
個別紹介
ばくおんぱ がむしゃら でんこうせっか みがわり
いつもの相棒
メタグロスとの相性補完がよく、とても使いやすい
先発で出て場を荒らしたり、後発から積みストッパーになったり、みががむで上手く相手の受けを崩したり等、普段通りの活躍をしてくれていた
オオスバメの強さを最も引き出せる相方がメタグロスなのでやはりこの組み合わせは鉄板
いじっぱりH108A252S148 (いじミミッキュのゴーストZを87%の確率で耐える、準速ミミッキュ抜き)
アイアンヘッド バレットパンチ れいとうパンチ アームハンマー
個人的最強メガ枠
シンプルにスペックが高い上に、運勝ちも狙えるので強い
ほとんどの試合で選出し、構築の軸として頑張って貰った
コータスの特性ひでり、ペリッパーの特性あめふらし、これらにより自分は天候を晴れにしたり雨にしたりすることができる
メタグロスにとってこれらは対して関係ないように見えるかもしれないが、これらの天候はメタグロスに耐性を付与することができるのである
そう、コータスで晴らすことによりメタグロスは水タイプに強いポケモンに変貌し、ペリッパーで雨を降らすことによりメタグロスは炎弱点のポケモンではなくなるのである
この耐性付与という要素がかなり強く、この構築のメタグロスの強さを支えてくれていた
臆病CS252余りD
ジャラランガ対策枠
ただ、実はジャラランガ以外にもかなり活躍の場は多い
例えば、先発で投げて相手の先発がゲッコウガだった場合、トレースにより相手のゲッコウガの特性をカンニングして行動を決めることができる
このトレースという特性が本当に強くて、メガ後のグロスにマンダを後投げされ威嚇を受けたときに交代して威嚇トレースすることで相手は舞ってもAが上がらず、またそれ以上舞うこともできない状況がつくれたり、オニゴーリに展開される状況が確定した場合にムラっけをトレースしてお互いの運に勝負を任せたりできる
他にも様々な場面でトレースが役に立っていた
また、サーナイトは鋼タイプの後投げを強く誘うポケモンなのだが、ヒードラン以外の鋼には鬼火が刺さるため交代読み鬼火を当てることでその後の展開がかなり楽になったりしてとても使いやすかった
コータス@突撃チョッキ ひでり
冷静H252C68D188
ふんえん オーバーヒート ストーンエッジ じわれ
炎打点枠
このパーティで炎打点枠にコータスが採用されたのにはいくつかの理由がある
1つは構築経緯でも書いた通り、リザY(とウルガモス)に対して強く出られること
もう1つはメタグロスの項で述べた耐性付与
それに加え、自身もカプ・レヒレに対して不利を取らないということもかなり大きな要素である(晴れで水技等倍+地割れ)
また、通常こういうポケモンは受けポケモンに弱いのだが、地割れの存在により受け崩しも狙うことができるのもかなり大きな要素
さらに、ひでりの存在がめちゃくちゃ大きい
通常、炎打点枠を採用する場合、後述のペリッパーと組み合わせてしまうと炎技が弱体化してしまうアンチシナジーがある
だが、コータスの場合、自身のひでりという特性により味方の雨によるデメリットを一切受けないのである
これは逆にも言えることで、通常コータスと水タイプはアンチシナジーなのだが、ペリッパーは自身の雨降らしのおかげで晴れのデメリットを受けないのである
このように、このチョッキコータスというポケモンはこの構築の強さにかなり貢献してくれていたと思う
ラグラージ@たべのこし しめりけ
ようきH156D100S252(H16n+3調整、たべのこし4回でみがわり1回分かつ奇数の最大値)
じしん どくどく まもる みがわり
当時は今ほどバレてなかった地雷型ラグラージ
現在は素早さを落として耐久に回した個体を使うことが多いが、当時は最速ラグラージ信者だった
最速のメリットとしては、最速どくキンシみがわりガルドと勝負ができることのほか、最速60族で抜ける中速のS甘えたポケモンが当時はそこそこ環境にいたことが大きい
役割としては、電気無効枠兼ガルドに強い枠で、受け崩しやサイクルのコマとして戦ってもらった
図太いHB252余りD
ねっとう とんぼかえり はねやすめ どくどく
物理受け
そのほか、ラグラージとも実は補完がよく、サイクルでかなり重宝していた
このパーティでは飛行打点よりサイクル性能を重視して暴風を切ってとんぼがえりを採用していた
このおかげでサイクル戦で有利に立てる場面が多く非常に助かっていた
以上で今回の記事を終わりにします
1年以上前の構築を当時のことを思い出しながら書いたのでかなり薄口な記事になってしまいましたが、この構築には僕の好きな要素が盛り込まれていてかなり綺麗な形になっていると思っているので記事として残そうと思いました
この構築を使わなくなった理由としては、この後ジャラランガが減少したこともそうなのですが、それ以上に大きかったのがリザXの増加でした
見ていただいて分かる通り、この構築にはリザXに対して安定した処理ルートが存在しません
それでも当時戦えていたのは、PGLでリザを見ると6割がYであるほどにYの方が多かったから、そしてペリラグでXの選出を抑制することに成功していたからです
ただ、そのあとリザXがかなり増加してXとYの立場が逆転、それに伴いペリラグで選出抑制も効かなくなってしまい、この構築を使うことが出来なくなりました
その後、それを踏まえて組んだ構築が今年、レート2125を達成しボスラッシュ出場を果たしたり、第8回バトンタッチオフ優勝を果たしたらした「あの並び」なのですが、そちらの構築の記事も7世代のうちに書けたらなと思っています
それでは!
今回の記事では以下のサイトから一部画像をお借りしております